2025年4月30日にsoma24名義で配信したニュースレターの再掲。HubSpotのAI連携とカイゼン哲学について、当時の検証や考えを紹介します。
この記事は、2025年4月30日にsoma24名義で配信したニュースレターの再掲です。内容は配信当時のものです。再掲にあたり、一部の表現の調整と説明の補足・訂正を行っています。機能・料金・提供条件や本文中の予定は配信当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
こんにちは、soma24です!今週もHubSpotの新機能と皆さんの役立つ情報をお届けします。今回、お話するテーマは以下の3つ。
- HubSpotの新機能
- ワークフローにAIを組み込む
- 便利な機能:特定の日付にアクションを実行しない
- 雑談:GRヤリスの開発哲学から学ぶ
今回の新機能はワークフロー機能がメインのため、Starterプランを契約中の方は「アップグレードするとこんなことができるのか〜」的な目で見ていただけると楽しめると思います。
HubSpotの新機能
Breezeを使用してワークフローのデータを管理(Beta)

新しいワークフローアクション「Breezeに尋ねる」により、自動化プロセス内でAIの機能を活用できるようになりました。
アクション例:訪問者を識別する
「Breezeに尋ねる」アクションを使用して、フォームまたはアンケートで訪問者から提供されたフリーテキスト情報を分析して関心を判断します。次に、最も見込みありのリードを最初にフォローアップするようアカウント内のユーザーに通知します。
加えて、Marketing Enterpriseのみ高度にパーソナライズされたコンテンツを作成し、自動マーケティングEメールに挿入することもできます。
利用可能な製品:
Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Operations HubのProfessional , Enterprise
参考記事:Breezeを使用してワークフローのデータを管理する(ベータ版)
https://knowledge.hubspot.com/ja/workflows/use-ai-to-manage-data-in-workflows
OpenAI(GPT)とHubSpotを接続(Beta)

OpenAIと接続することで、HubSpotユーザーはワークフローに独自のAI(Breezeではない)を組み込んで利用できるようになります。利用可能なアクションは以下の2つです。
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- OpenAIに質問
カスタムプロンプトとCRMプロパティを使用してAI応答を生成します。AIが生成したコンテンツを使用して、CRMレコードを更新したり、コミュニケーションをパーソナライズしたりできます。 - OpenAIアシスタントに質問
事前に設定されたOpenAIアシスタントを活用し、CRMデータとカスタマイズされたAIの専門知識を組み合わせることで、自動化を強化します。
- OpenAIに質問
利用可能な製品:
Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Operations HubのEnterprise
参考記事:OpenAIアカウントをHubSpotに接続(ベータ)
https://knowledge.hubspot.com/ja/integrations/connect-your-openai-account-to-hubspot
Anthropic(Claude)とHubSpotを接続(Beta)
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OpenAIと同様、ワークフローにClaudeを組み込めます。確認できているアクションは以下になります。
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- Ask Anthropic
カスタムプロンプトとCRMプロパティを使用してAIによるレスポンスを生成します。AIが生成したコンテンツを使用して、HubSpot CRMレコードを更新したり、コンタクトとのコミュニケーションをパーソナライズしたりできます。
- Ask Anthropic
利用可能な製品:
Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Operations HubのEnterprise
参考記事:AnthropicアカウントをHubSpotに接続する(ベータ)
https://knowledge.hubspot.com/ja/integrations/connect-your-anthropic-account-to-hubspot
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HubSpotが提供しているBreeze、HubSpotとChatGPT・Claudeとの連携に関して、Breezeに関してはProfessionalから利用できる一方で連携しなければいけない方はEnterpriseを契約する必要があるという差別化がされています。
また個人的に大きいのは、Breezeではアクションの出力結果を確認できる点。アクションが成功したのか、失敗したのか、出力はどうだったのかが確認できるのはワークフローを組む上で非常に重要です。
※現時点で自分が確認できていないだけで、OpenAIやClaudeとの連携でも出力結果が見れるかもしれません。見ることができればいいのですが、もしOpenAIなどの連携することで精度はグッと上がっても、どういった結果が出力されているのか確認できないのであれば、個人的にその状態は凄く怖いのです。
便利な機能:特定の日付にアクションを実行しない

世間はゴールデンウィークの話題で持ちきりですが、HubSpotのワークフローは特に指定しない限り、動き続けます。
例えば、5日後にメールを配信するよう自動化されているがゴールデンウィークの期間中ゆえにメールを読まれなかった...なんてことが起こり得ます。
受信者がメールを開封しない、クリックしない、返信しない、あるいは迷惑メールとして報告するといった「低エンゲージメント」の行動が、配信システム(ESPや受信者側のサーバー)によって認識され、送信者の評判を低下させ、結果的にメールが受信トレイに届きにくくなる可能性があります。
そんなことを防ぐために、HubSpotではワークフローの設定から特定の日付の際に、ワークフローを一時停止させ、アクションを実行しないようにできます。毎年の設定もできるので、年末年始は毎年一時停止させるなどの処理も可能です。
参考記事:ワークフロー設定を管理する
https://knowledge.hubspot.com/ja/workflows/manage-your-workflow-settings
参考書籍:Email Is Not Dead: How To Stop Losing Customers, Find Hidden Profit, And Turn One-Off Sales Into Lifetime ROI
https://www.amazon.com/Email-Not-Dead-Customers-Lifetime/dp/1778243800
雑談:GRヤリスの開発哲学から学ぶ
carwowという車紹介チャンネルをご存知ですか?YouTubeで個人的に気に入っているチャンネルの一つなのですが、最近、トヨタのGRモデルの生産ラインを見学する動画を公開してました。
carwowとは
carwowは、マット・ワトソンが司会を務めるYouTubeチャンネルです。このチャンネルでは、車の詳細なレビュー、ドラッグレース、車の直接対決比較などが行われています。
(再掲にあたり、この画面画像は省略しています)
carwow 日本語|GRヤリスの生産工場に潜入!
https://youtu.be/3iQQw6F9WlY?si=_Rz-SAewH8SKupyc
トヨタのカイゼンは皆が知るところですが、GRヤリスの開発哲学に関するお話を聞いてこれはHubSpot含むCRM/SFAの導入や設計にも言えるなと思い、コラムにした次第です。
GRヤリスの開発哲学は、主に以下の点に集約されます。
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極限までの実地テストと課題発見:
- GRヤリスの開発では、ラリーコースなどで車を限界まで追い込み、何が壊れるかを確認することに重点が置かれています。
- あえて破損させることも厭わず、それによって潜在的な弱点や性能の限界を見つけ出します。
- 発生した不具合や問題は、「良いこと」と捉えられ、そこから学び、改善に繋げる機会とされます。
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モータースポーツからの実践的なフィードバック:
- 開発過程やレース活動で得られた失敗や経験を、市販車の改良に直接フィードバックします。
- プロのレーシングドライバーやモリゾウ(豊田章男会長)自身が実際に運転し、車を「叩きのめす」ことでパフォーマンスの限界を探ります。その中で見つかった問題点(例:四輪駆動システムのソフトウェア問題、エンジンの早期着火、トランスファーの破損、ギアリンケージの破損など)を具体的な改善に繋げています。
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現場主義と本質的な目標への集中:
- 開発初期には、エンジニアが「上司を喜ばせることばかりに集中」し、車のパフォーマンスという本質を見失っていた時期がありました。
- これに対し、モリゾウはチームをモータースポーツの現場に送り込み、実体験を通じて車の性能を追求する重要性を再認識させました。机上だけでなく、現場での感覚や経験を重視する姿勢が貫かれています。
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継続的な改善(カイゼン)の哲学:
- トヨタのカイゼン(継続的な改善)哲学は、GRヤリスの開発の中心にあります。
- 一度車が完成しても終わりではなく、テストやレースでの経験を通じて常に車をより良くしていくという考え方です。
これらの要素は、単に高性能な車を作るだけでなく、実践を通じて学び、それを製品に迅速に反映させるという、非常に現場に根ざした、徹底した追求の哲学を示しています。
この哲学をCRM/SFAの導入・設計に応用するとしたら、以下のようなアプローチが考えられます。
「極限までのテストと課題発見」
GRヤリスと同じようにHubSpotを壊す勢いで使うというは難しいですが、ワークフローにおける負荷の検証などはできるのかなと思います。
例えば、カスタムオブジェクトを複数作成するワークフローを組んだ際に、ちゃんと想定する数だけカスタムオブジェクトは作られるのか?処理が重くなってエラー吐いてないか?とか作成数に負荷をかけて検証はできるかと思います。
また、GRヤリスではバンパーを毎回割っていては高額になるから、1つのパーツを3つに分割する工夫をしていました。ワークフローに例えると、複雑なフローを組むよりもシンプルなものを役割に応じて作成することで、改修の負担を減らすことができるはずです。
現場主義・フィードバック・「継続的な改善(カイゼン)」
GRヤリスでは、実際のレースの結果をもとにカイゼンを行っていましたが、HubSpotにおいても現場で活用している担当者さんの声をもとにシステムの改修が可能です。
車ですら常に改良されているのに、HubSpotを含むCRM/SFAが一度入れたら終わりなんてことはありえないですよね?基本的にCRMなどのツールは継続的に改善しつつけることが前提です。
現場の人が操作していて分かりにくい・入力漏れしやすい箇所、期待通りに動かない挙動などをヒアリングして設計や設定に反映していきます。
トヨタの取り組み・考え方であるカイゼンとして非常に有名でした。自分も耳にしていましたが、こうして動画で実例を通じて学ぶと、この哲学は色んなとこに当てはまるなと感じました。
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HubSpotの便利な機能紹介コーナーではないですが、GIFについて説明を。HubSpotのEメールで動画を埋め込もうとすると、静止画になり、クリックすると別タブが開いて、そこで動画を視聴する形になります。
ですがGIFの場合はメールにそのまま埋め込み、動かすことができます。メールが重くなる・一部メールでは正常に作動しなくなるなどのリスクがあります。当初、4秒くらいのものをアップしたら表示されなかったので1秒ほどに縮めてます。
皆さんの環境ではちゃんと表示されていたでしょうか?
海外のメルマガではよく利用されているので、個人的にも「もっと上手く活用できればな」と考えている機能の1つです。
今回のsoma24ニュースレターはいかがでしたでしょうか?
今回の情報が、皆さんのHubSpot活用の一助となれば幸いです。ぜひ、今回ご紹介したHubSpotの新機能を試してみて、その効果を実感してください。
同僚やお客様のHubSpot活用にも役立ちそうでしたら、この記事をご共有いただけると嬉しいです。