2025年9月9日にsoma24名義で配信したニュースレターの再掲。INBOUND2025で発表されたHubSpotの機能紹介(マーケ編)について、当時の検証や考えを紹介します。
この記事は、2025年9月9日にsoma24名義で配信したニュースレターの再掲です。内容は配信当時のものです。再掲にあたり、一部の表現の調整と説明の補足・訂正を行っています。機能・料金・提供条件や本文中の予定は配信当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
こんにちは、西岡です。soma24ニュースレター vol.24をお届けします。
今回はINBOUND2025で発表されたHubSpotの新機能について、特にマーケ&コンテンツ領域に絞って紹介します。CRMやAI、セールス、サービスの新機能については、次回以降のニュースレターでお伝えします。
先にお伝えしておきますと、今回アップデートされた機能の多くはMarketing Hub Pro以上の契約が必要になります。
1.マーケティングスタジオ
キャンペーン機能がアップデートされ、マーケティングスタジオという名前に変わりました。製品ページは下記になります。
https://www.hubspot.jp/products/marketing/studio
HubSpot曰く、この機能は「AI搭載のドラッグ&ドロップ型のキャンバスがあれば、チームが連携して、マルチキャンペーンの計画、作成、実施まで、これまでになくスピーディーに進められます。」とのこと。
何が変わったかというと、まず「導入」と「管理」というタブが用意されています。作成自体はどっちのタブからでもできますが、大きな変更点としては作成の時点でAIにプロンプトを入力することになります。

- 何日から準備を始めるのか
- 目標(リード、MQLを何件獲得するのか等)
- ターゲットオーディエンス(どういった相手を想定してコンテンツを作成するか)
- その他どのチャネルを利用するか、主要メッセージ(どんなことをオーディエンスに伝えたいか)
- キャンペーンで利用するファイル(png,html,pdf等)
といったことを最初にAIに伝えることになります。
上記情報を伝えることで、Eメール、ソーシャルメディアなど複数のチャネルにマッチしたコンテンツを生成してくれます。
もちろん、手順をスキップすることができますが、そうすると新機能の恩恵を受けられません。「考えなしにキャンペーン作るんじゃねえぞ」ってことでしょうか。上記を入力、あるいはスキップすると次は「キャンパス」という画面に遷移します。
キャンバスとキャンペーンの概要

メールだと少し見えづらいかもしれませんが、画面左上の「キャンペーンの概要」では、下記内容を確認できます。
- 概要
キャンペーン作成時に入力した内容が反映されています。スキップされた方はここでキャンペーンの目標や生成用のアセット(画像)を追加できます。 - キャンペーンの開始
キャンペーンの開始と名前はなっていますが、ぶっちゃけ設定画面です。ここでは「プロパティー」「UTMとトラッキングURL」「ユーザーとチーム」「キャンパス設定」を編集できます。 - アセットを下書き/スケジュール済み/公開済み
キャンペーンに紐づいているアセット(ブログ、Eメール、ソーシャル投稿等)を一覧で確認できます。

UTM設定に関して
プロンプトを入力するとソーシャル投稿やEメールなどをAIが生成してくれるのでUTMも合わせて調整してくれるのかと思いきや、そう上手くはいきませんでした。
設定のUTMでは相変わらず適切な値とはなっていないため、手動で行う手間は変わらず発生しそうです。
キャンパスの他にはカレンダー、ボード、テーブルといった画面を選択できます。カレンダーはこれまでのキャンペーン同様、セットしたイベントの公開日や期限などがカレンダー形式で確認できます。
ボードはAsanaをイメージしていただくとわかりやすいと思います。「下書き」「スケジュール済み」「公開済み/送信済み」「アーカイブ済み」に分かれて、各アセットの進捗状況を確認できます。

こことは別に、プロジェクトオブジェクトなる新たなオブジェクトも追加されており、HubSpot内でタスクを管理させるという強い思いを感じるのは僕だけでしょうか?
最後にテーブルは関連づいているアセットが表になって並んでいます。...あまり言うことはないですね。
マーケティングスタジオは、1つのツール内で作業を完結できるように従来のキャンペーンから進化しています。
マーケチームが各種SNSやAsana、Notion、スプレッドシートといったタスク管理ツールを行ったり来たりすることなく、作業に集中できそうです。
現時点では公開ベータですので、今すぐ利用してみたい方はベータの申請を行ってください。
2.セグメント(旧リスト)
セグメントへの名称変更や新機能自体は、INBOUNDよりも前にいくつか一般公開されていましたが、公に発表されましたね。
https://www.hubspot.jp/products/marketing/audience-segments
HubSpot曰く、「詳細なフィルタリングとAIによる推奨を組み合わせ、訪問者インサイトをもとに新たなセグメントを特定。ターゲットオーディエンスをより的確に絞り込めます。」とのこと。
具体的には下記の機能が追加されています。
- AIによる提案を示す新しいリスト導入ページ
- セグメント内のきめ細かいフィルター分析情報
- セグメントの複数チャネル横断の有効化、比較、および分析
- ウェブ訪問者セグメント
- セグメントアナリティクス
- 高度な機能を備えたセグメントビルダー
- セグメントの[詳しく確認]:AIクラスター
ここでは一部機能「セグメントアナリティクス」を紹介します。
セグメントアナリティクス
リストの[分析]タブにて、以下のレポートが用意されています。
- ジャーニーのセグメント化
- リストの重複レポートでのセグメント確認下記レポートの追加
- 要注意セグメント
今回、注目すべきは「ジャーニーのセグメント化」「リストの重複レポート」でしょう。重複レポートは誰でも利用可能ですが、ジャーニーのセグメント化はPro以上を持っている方のみ利用可能です。

このレポートでは、"ウェブサイトに訪問して"から顧客になってもらうまでのプロセスの進捗把握ができます。一番最初のウェブサイト訪問は変更できないため、あくまでインバウンドでのアプローチの成果確認になります。
あとはライフサイクルステージの遷移をワークフローで適切に設定しておく必要があるでしょうか。このジャーニーレポートと呼ばれるものを自在にカスタムして利用したい場合はMarketing Hub Enterpriseである必要があります。

セグメント同士の重複を比較したり、複数セグメントに属するレコードを確認したりすることが可能です。このレポートはどのプランの人でも利用できます。
3.SNS管理
SNS関連は投稿に関する部分とレポートに関する部分でのアップデートが目立ちました。今回は投稿に関する部分でのアップデート情報をお届けします。
Breeze SNS投稿エージェント
HubSpot曰く「SNS投稿エージェントはAI搭載のアシスタントで、ブランドに沿ったSNS投稿を素早く生成し、公開する際に役立ちます。HubSpot上に組み込まれていて、重要な日付、イベントなどが、LinkedIn、X、Instagramに向けてブランディングに準拠した洗練されたコンテンツに変換されます。「エージェントを実行」を押すだけで、翌月の全てのカレンダーイベントの投稿が作成されます。」とのこと。
https://www.hubspot.jp/products/marketing/social-media-ai-agent
エージェント=業務代行として、より高精度で投稿を作成してくれます。ブランドトーン、ハッシュタグのタイプ・上限数、推奨事項・禁止事項の設定など、より細かな調整が可能です。
ソーシャル投稿の承認機能
AIを使った投稿作成と合わせて、公開前の確認を支える承認機能も紹介されました。特定のユーザーによるレビューと承認を求めるためのものです。配信当時の案内ではMarketing Hub Enterpriseが対象でした。
過去、商材としてTwitterクライアントを扱っていたこともあり「とうとうHubSpotが承認機能を出してきたかぁ」という気分です。エンタープライズと呼ばれる企業だと承認機能はマストって感じで求められたりするので、いつかは出るだろうとは思っていました。まぁ、この機能自体はINBOUNDのだいぶ前から非公開ベータとして出てはいましたが。
自社のSNSキャンペーンであれば、UTMパラメータの発行、投稿の自動生成、ハッシュタグの追跡などで一通り使える機能が揃ってきたところでしょうか。
承認機能が高額なEnterpriseから、ハッシュタグや特定キーワードを含む投稿の取得・ダウンロードなどはできない、といった部分でまだ差別化はできそうです。
INBOUND関連の記事
最後に、INBOUNDに関連してHubSpot社、メディア各社が投稿している記事を紹介します。
- HubSpot社からの発表
- Spotlight(製品アップデート情報まとめ)
https://www.hubspot.jp/spotlight - Loop Marketing プレイブック
https://www.hubspot.jp/loop-marketing - HubSpot、人とAIによるハイブリッドチーム構築を支援する200以上の製品アップデートを発表
https://www.hubspot.jp/fall-spotlight-2025
- Spotlight(製品アップデート情報まとめ)
- 会員登録が必要なメディア記事
- 【INBOUND2025 現地レポ】ファネルから「Loop」へ 人とAIが協業する新たなプレイブック
https://markezine.jp/article/detail/49836 - ハブスポットAI責任者が激白「95%が失敗するAIのビジネス活用」「SaaSバブル崩壊後の再成長戦略」
https://toyokeizai.net/articles/-/903198 - HubSpot「INBOUND」レポートVol.0
中小企業で進む生成AI活用の「二極化」 成功に向けた3つのポイントとは?
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2509/08/news026.html
- 【INBOUND2025 現地レポ】ファネルから「Loop」へ 人とAIが協業する新たなプレイブック
今回のsoma24レターはいかがでしたでしょうか?
今回の情報が、皆さんのHubSpot活用の一助となれば幸いです。ぜひ、今回ご紹介したHubSpotの新機能を試してみて、その効果を実感してください。
同僚やお客様のHubSpot活用にも役立ちそうでしたら、この記事をご共有いただけると嬉しいです。